御津宮(みつぐう)は、大阪府大阪市中央区西心斎橋に鎮座するアメリカ村にある神社です。若者文化の象徴であるアメリカ村にありながら、1000年以上の歴史を持つこの神社は、繁華街「ミナミ」の守り神として地元の人々から親しまれています。
都会の喧騒の中にありながら、境内は静かで落ち着いた雰囲気が漂い、訪れる人々に安らぎを与える場所です。
御津宮(御津八幡宮)の基本情報
神社名 | 御津宮(御津八幡宮) |
公式ウェブサイト | https://mitsugu.org/ |
公式SNS | X(旧Twitter):なし インスタグラム:なし Youtube:なし |
御祭神 | 応神天皇 仲哀天皇 比咩大神(神功皇后) |
ご利益 | 出世開運、武運長久、夫婦和合、恋愛成就、ペット健康祈願 |
御朱印 | あり |
崇敬会 | なし |
系統 | 八幡系 |
鳥居の形 | 明神鳥居 |
月次祭 | 月旦祭(毎月1日) 月次祭(毎月15日) |
年次祭 | 歳旦祭(1月1日) 節分祭(2月3日) 観桜会(4月上旬) 例祭(6月15日) 夏祭(7月14日~15日) |
創建年 | 天平勝宝元年(749年) |
御津宮は八幡神社ですので、御祭神は応神天皇です。

御津宮の境内ガイド
御津宮の明神鳥居をくぐると、正面に拝殿が見えます。右手には石宮龍王の赤い鳥居が見えますが、まずは御津宮の拝殿に手を合わせましょう。

手水舎は左手にあります。左右口左柄の順に清めてから拝殿へと向かってください。参拝を終えたら、社務所に立ち寄って御朱印や絵馬も忘れずに。
そして、御津宮の見どころである後鳥羽上皇の勅願所碑の亀の頭を撫でてから、石山龍王神社への参拝をしてください。
御津宮(御津八幡宮)の社格について
神社庁加盟 | 式内社 | 別表神社 | 勅祭社 | 官幣社 |
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〇 | – | – | – | – |
一宮 | 二宮 | 三宮 | 二十二社 | 名神大社 |
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– | – | – | – |
参詣時に押さえておきたい3つのポイント
御津宮を訪れる方に知っておいていただきたい見どころを3つ、ご紹介します。
爽やかな色合いの拝殿

御津宮で最も印象的なのは、緑の屋根と水色の扉が爽やかな拝殿でしょう。鳥居から入ると正面に見える拝殿の色合いが、この神社の柔らかい雰囲気を表しているように感じます。
賑やかな若者の街にある神社ですが、境内に入ると神聖さが感じられて、自ずと背筋が伸びます。
後鳥羽上皇勅願所碑と亀趺
御津宮のパワースポットとして注目なのは、境内にある後鳥羽上皇の勅願所碑です。勅願所というのは、天皇が国の安泰を祈願するようにと命令(勅令)を出した神社ということです。つまり、御津宮は、後鳥羽上皇からの命令によって、国家の安泰を祈願していた神社なんです。

この写真の色が濃い部分が「勅願所碑」で、それを支えている亀形の台座のことを「亀趺(きふ)」と呼びます。御津宮では令和5年に失われた亀趺を復活させ、頭を撫でることでご利益がある「撫で亀」としています。文武両道で、激動の生涯を送った後鳥羽上皇の勅令の碑を支える亀に、希望や願いを伝えてみましょう。
かわいい動物の絵馬

また、御津宮が有名である理由のひとつでもある犬やハートなどの独特のかわいらしい絵馬です。絵馬掛けには参拝者の願いや感謝の思いが書かれたかわいい絵馬が並んでおり、インスタ映えするスポットとしても知られています。
夏祭りで賑わうアメ村
御津宮(御津八幡宮) 夏祭
— 大阪中心 / The Heart of Osaka 🌸 (@osakachushin) July 12, 2018
7/14~7/15 御津八幡宮(大阪市中央区西心斎橋2-10-7) https://t.co/ccDC1fnHGZ #osakachushin #event pic.twitter.com/GUwmhl48yO
毎年7月14日から15日にかけて行われる夏祭りでは、アメリカ村全体が活気づきます。氏子たちが担ぐ神輿が商店街を練り歩き、夜店も立ち並びます。この時期には多くの参拝者や観光客が訪れ、大変な賑わいを見せます。
御津宮(御津八幡宮)への行き方・アクセス
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-10-7 |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「心斎橋駅」より徒歩約5分 大阪メトロ四つ橋線「四ツ橋駅」より徒歩約5分 南海電鉄「難波駅」より徒歩約10分 |
駐車場(有無) | なし |
合わせて拝みたい
御津宮周辺には他にも歴史ある神社があります。徒歩10分圏内で訪れることのできる神社をリストアップしました。
御津宮(御津八幡宮)の映える撮影スポット
- 本殿前の狛犬【通年】
花崗岩製の岡崎型狛犬は、本殿前で威風堂々と鎮座しています。特に夕暮れ時には美しいシルエットが映えます。 - 鳥居越しに見る拝殿【通年】
御津宮の鳥居から拝殿を望む構図は定番ですが、その荘厳さと静けさは写真映え間違いなしです。 - 夏祭り時の境内【7月】
夏祭りでは提灯や夜店が並び、境内全体が賑やかな雰囲気になります。この期間限定のお祭り風景は必見です。
御津宮(御津八幡宮)のまとめ
御津宮は、大阪市中央区西心斎橋という繁華街に位置しながらも、1000年以上の歴史を誇る由緒正しい神社です。
応神天皇や仲哀天皇などを主祭神とし、多くのご利益を授けてくれる場所として知られています。
また、夏祭りや桜など季節ごとのイベントや風景も楽しめるため、一年を通じて訪れる価値があります。都会の喧騒から離れて静かなひと時を過ごしたい方には特におすすめです。