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諏訪系神社とは?

諏訪系神社とは

諏訪系神社とは、主に建御名方神(たけみなかたのかみ)とその妃である八坂刀売神(やさかとめのかみ)を祀る神社の系統で、古くから「武勇」や「水・風の守護神」として信仰されています。総本宮は長野県にある諏訪大社で、全国に2616社の諏訪系神社が存在しています。代表的な諏訪系神社としては、諏訪大社の四社(上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮)が挙げられます。

目次

諏訪系神社とは

項目詳細
総本宮諏訪大社(長野県)
代表的な神社上社前宮、上社本宮、下社春宮、下社秋宮
御祭神建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神
主なご利益武勇、航海安全、商売繁盛、水害防止
主な祭り・行事御柱祭、御頭祭、御射山祭
伝説・逸話龍神伝説、武神伝説

諏訪系神社の御祭神

多くの諏訪系神社では、以下の3柱の神々が祀られています。

1. 建御名方神(たけみなかたのかみ)

建御名方神は、大国主命の息子であり、「武勇の神」として知られています。特に戦国時代には武将たちから厚い信仰を集めました。また、水や風を司る神としても崇められています。

2. 八坂刀売神(やさかとめのかみ)

八坂刀売神は建御名方神の妃であり、「縁結び」や「家庭円満」のご利益があるとされています。夫婦和合や家庭内の平和を願う人々から信仰されています。

3. 八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)

一部の諏訪系神社では八重事代主神も祀られています。この神は商売繁盛や豊穣を司るとされており、特に農業や商業に携わる人々から信仰されています。

諏訪系神社のご利益

諏訪系神社では、多くのご利益があるとされています。主なご利益は次の3つです。

1. 武勇

建御名方神が武勇の象徴であることから、戦いに勝つための祈願が古くから行われてきました。戦国時代には武田信玄など多くの武将がこのご利益を求めて参拝しました。

2. 航海安全

水や風を司る建御名方神により、航海中の安全を願う参拝者も多くいます。特に漁業関係者や海運業者から信仰されてきました。

3. 商売繁盛

八重事代主神が商業を守護することから、多くの商人が商売繁盛を願って参拝します。また、地域経済や農業にも恩恵があるとされています。

諏訪系神社に伝わる逸話や伝説

諏訪系には数多くの伝説があります。その中でも代表的なのは以下です。

  • 龍神伝説: 諏訪湖周辺では龍が住むという伝説があり、その龍を鎮めるために建御名方神が祀られたと言われています。
  • 武神伝説: 建御名方神は出雲大国主命との対決で敗れ、この地に逃げ込んだという伝承があります。この出来事から「武勇」を象徴する存在となりました。

諏訪系神社の総本宮と代表的な神社

諏訪大社は長野県諏訪湖周辺に位置し、「上社」と「下社」に分かれます。上社には前宮と本宮があり、下社には春宮と秋宮があります。それぞれが独自の歴史と文化を持ち、多くの参拝者を集めています。

  • 上社前宮: 八坂刀売命を祀る。
  • 上社本宮: 建御名方命を祀る。
  • 下社春宮・秋宮: 両方とも建御名方命と八坂刀売命を祀ります。

諏訪系神社の主な例祭や行事

諏訪大社では数々のお祭りや行事が行われます。その中でも特に有名なのは以下です。

1. 御柱祭

6年に一度行われる大規模なお祭りで、「おんばしら」と呼ばれる巨大な木柱を山から切り出し、それを各宮に立てる儀式です。この祭りは全国的にも非常に有名で、多くの観光客も集まります。

2. 御頭祭

春に行われる狩猟儀式であり、古来より続いている重要な行事です。動物供養や豊作祈願も兼ねています。

3. 御射山祭

夏に行われる狩猟儀式で、中世には実際に狩猟が行われていたことから、その名残として現在も続いています。

諏訪系神社まとめ

諏訪系神社は、日本全国に広まった強力な信仰体系であり、その中心となる諏訪大社は日本最古級の歴史を誇ります。武勇、水・風、安全など多岐にわたるご利益を持ち、多くの人々から崇敬されています。また、その独特な祭りや伝承も魅力的であり、日本文化に深く根付いています。

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