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愛宕系神社とは?

愛宕系神社とは

愛宕系神社とは、主に火の神である「火産霊命(ほむすびのみこと)」を祀る神社の系統であり、防火・防災のご利益があることで、武士や商人、さらには現代ではIT業界など幅広い信仰者層から信仰を集めています。愛宕系の総本宮は京都市右京区にある愛宕神社で、その他にも代表的な神社として東京都港区の愛宕神社、秋田県湯沢市の愛宕神社、山形県天童市の愛宕神社などがあります。

目次

愛宕系神社とは

愛宕系神社は、火防(火伏せ)の神様として広く知られています。特に戦国時代には武士たちが勝利を祈願するために信仰し、その後、防火や防災の守護として全国に広まりました。現在では、日本全国に872社の愛宕神社が存在し、火災予防や商売繁盛など、多方面でご利益があるとされています。

愛宕系神社の御祭神

多くの愛宕系神社では、主祭神として火産霊命(ほむすびのみこと)を祀り、さらに複数の配祀神も祀られています。

火産霊命(ほむすびのみこと)

火産霊命は火の神であり、特に防火や火災予防に対するご利益があるとされています。古くから家庭や商業施設で「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた札が貼られ、防災を祈願する習慣が広まっています。

罔象女命(みずはのめのみこと)

水の神であり、水に関する守護や浄化を司ります。火と水という対極的な要素を併せ持つことで、バランスを保つ役割を果たしています。

大山祇命(おおやまづみのみこと)

山の神であり、大自然や山岳信仰とも結びついています。特に山岳修行者たちからも信仰されてきました。

日本武尊(やまとたけるのみこと)

武徳の神として、戦勝祈願や武運長久を願う武士たちから信仰されてきました。

愛宕系神社のご利益

愛宕系神社の主なご利益は以下の4つです。

防火・防災

最も有名なご利益は、防火・防災です。特に江戸時代から「火伏せ」の守護として多くの家庭や商店で信仰されてきました。また、現代では災害全般への守護としても崇敬されています。

商売繁盛

商売繁盛も重要なご利益です。特に江戸時代から現代にかけて、多くの商人や企業がこのご利益を求めて参拝しています。

出世・仕事運

「出世の石段」で有名な東京都港区の愛宕神社では、急勾配な石段を登ることで出世運が開けるとされています。このため、多くのビジネスマンや経営者が参拝しています。

恋愛・縁結び

意外にも恋愛成就や縁結びにもご利益があるとされています。悪縁を断ち切り良縁を結ぶという意味合いから、多くのカップルや婚活中の人々が訪れます。

愛宕系神社に伝わる逸話や伝説

代表的な逸話として、「出世の石段」の故事があります。江戸時代、徳川家光が家臣たちに急勾配な石段を馬で登り梅を取って来いと命じた際、曲垣平九郎という家臣が見事に成功し、一躍名声を得たという話です。この故事から、この石段は「出世の石段」と呼ばれるようになり、多くの参拝者が出世運を願って登ります。

愛宕系神社の総本宮と代表的な神社

神社名所在地特徴
愛宕神社(総本宮)京都市右京区全国872社ある愛宕神社の総本宮。火伏せ・防火祈願で有名。
愛宕神社(東京都港区)東京都港区「出世の石段」で有名。IT業界にもご利益があるとされる。
愛宕神社(秋田県湯沢市)秋田県湯沢市旧県社であり、東北地方でも重要な存在。
愛宕神社(山形県天童市)山形県天童市旧県社であり、東北地方でも広く信仰されている。

愛宕系神社の主な例祭や行事

行事名日程内容
千日詣り・ほおずき縁日6月23日〜24日この日に参拝すると千日分のお参りと同じご利益が得られるとされる。
出世の石段祭り9月22日〜24日(隔年)急勾配な石段をお神輿が登り降りする勇壮なお祭り。
鎮火祭4月24日火伏せ・防火祈願のお祭り。

愛宕系神社まとめ

愛宕系神社は日本全国に広まり、防火・防災だけでなく商売繁盛や出世運など、多岐にわたるご利益があります。その総本宮である京都市右京区の愛宕神社はもちろん、東京都港区など全国各地に点在する愛宕系神社も多くの人々から崇敬されています。また、「出世の石段」など歴史的逸話も多く残り、その魅力は現代でも色褪せることなく続いています。

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