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天地開闢とは?混沌から天と地が分かれる

天地開闢とは

天地開闢とは、混沌の世界が天と地に分かれた「世界の始まり」のことです。日本の最初の神様である天之御中主神は、天地開闢によって生まれた高天原(天)に現われました。

目次

天地開闢の読み方と意味

天地開闢(てんちかいびゃく)
天地開闢(てんちかいびゃく)の読み方と意味

天地開闢の読み方は「てんちかいびゃく」で、「世界の始まり」を意味します。

「天」とは人を超えた遥か上の世界で、「地」は人々が暮らす世界です。なお、神話の世界では、天は「高天原」、地は「葦原中国」と呼ばれ、さらに死後の世界である「黄泉の国」が加わり、3つの世界で構成されています。

これまでの混沌のなかから、天と地が分かれることで世界が始まりました。

神話のなかの天地開闢

混沌から天と地が分かれる様子がイメージしづらいので、神話のなかで描かれる天地開闢を紹介します。

古事記における天地開闢

古事記では、天地開闢のことを「天地初発」と書いています。そして、天地開闢のときに高天原では天之御中主神、続いて高御産巣日神、神産巣日神が現れました。

天地開闢によって天と地に分かれましたが、「地」は若くて固まらずに国土が水に油のように浮いており、クラゲのように漂っていると表現しています。こうした環境のなか、葦の目が萌え出るように宇摩志阿斯訶備比古遅神、続いて天之常立神が現れました。

日本書紀における天地開闢

日本書紀では、まず天地開闢のまえの混沌の状態について「鶏卵の中身のように固まっていなかった」と表現していますので、混沌とは生卵のようにドロドロの状態のようです。また、その混沌の中に「ほの暗くぼんやり何かが芽生えていた」と、天地開闢前の様子を表しています。

そして、そんな生卵のようにドロドロのなかから、澄んで明るいものが上に昇っていって「天」になり、重く濁ったものは下に滞って「地」となったと言います。さらに、澄んでいるものはスグに固まったものの、重く濁ったものは固まるのに時間がかかったため、「天」から先に出来上がったそうです。こうして天地開闢が起こり、そして天には神様が生まれました。

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