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浅間系神社とは?

浅間系神社とは

浅間系神社とは、主に木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を御祭神として祀る神社の系統です。これらの神社は、富士山を中心とした火山信仰富士信仰に基づき、火難消除や安産などのご利益があることで、多くの信仰者から崇敬されています。浅間系の総本宮は、静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社で、全国に約1,300社もの浅間神社が存在します。代表的な神社としては、河口浅間神社(山梨県)静岡浅間神社(静岡県)、および一宮浅間神社(山梨県)などがあります。

目次

浅間系神社とは

浅間系神社は、日本各地に広がる富士山信仰に基づく神社群であり、特に火山活動を鎮めるための祈願がその起源とされています。奈良時代以降、富士山の噴火を恐れた人々がその怒りを鎮めるために祀ったことから始まりました。現在では、富士山を象徴する神として木花咲耶姫命が広く信仰されています。

浅間系神社の御祭神

多くの浅間系神社では、主に3柱の神々が祀られています。それぞれについて詳しく解説します。

木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

木花咲耶姫命は、美しさと生命力の象徴とされる女神であり、火中出産の伝説を持つことから安産・子育て・火難消除のご利益があります。また、その美貌から「美の女神」としても崇敬されています。

磐長姫命(いわながひめのみこと)

磐長姫命は木花咲耶姫命の姉であり、不老不死や長寿を象徴する女神です。しかし、その容姿が醜いとされたため、天孫・瓊瓊杵尊には拒まれました。この逸話から、人々は彼女を長寿や不老不死を願う存在として崇拝しています。

大山祇命(おおやまづみのみこと)

大山祇命は木花咲耶姫命と磐長姫命の父であり、山や自然全般を司る強力な神です。農業や漁業など自然に関わる産業全般の守護者としても信仰されており、多くの浅間系神社で併せて祀られています。

浅間系神社のご利益

浅間系神社の主なご利益は次の3つです。それぞれについて詳しく解説します。

1. 火難消除

木花咲耶姫命が火中で無事に出産したという伝承から、火災や火難を防ぐ守護として信仰されています。特に富士山という火山そのものが信仰対象であるため、このご利益は非常に重要視されています。

2. 安産・子育て

木花咲耶姫命が燃え盛る産屋で子供を無事に出産したという伝説から、安産や子育てに関するご利益があるとされています。多くの女性参拝者がこのご利益を求めて訪れます。

3. 長寿・健康

磐長姫命が象徴する不老不死や長寿への願いも強く込められており、多くの人々が健康や長寿を祈願します。

浅間系神社に伝わる逸話や伝説

浅間系神社には多くの伝説があります。その中でも有名なのが、木花咲耶姫命による火中出産です。この逸話では、彼女が夫・瓊瓊杵尊から一夜で懐妊したことを疑われ、その潔白を証明するために火中で出産したというものです。この出来事から、木花咲耶姫命は「火難消除」や「安産」の象徴的な存在となりました。

浅間系神社の総本宮と代表的な神社

以下は浅間系神社の総本宮および代表的な3つの神社です。

神社名所在地特徴
富士山本宮浅間大社静岡県富士宮市全国1,300余りある浅間神社の総本宮
河口浅間神社山梨県南都留郡富士五湖近辺に位置し、大きな杉並木が有名
静岡浅間神社静岡県静岡市徳川家康ゆかりの豪華な建築群
一宮浅間神社山梨県市川三郷町甲斐国一宮として古くから崇敬されている

浅間系神社の主な例祭や行事

各地の浅間系神社では様々な例祭や行事が行われています。特に有名なのは以下です。

  • 富士山開山祭(7月10日): 富士山頂上への登拝シーズン開始を祝う祭り。
  • 流鏑馬祭(5月): 富士山本宮浅間大社で行われる馬上から矢を射る古式ゆかしい祭典。
  • 例大祭(11月4日): 富士山本宮浅間大社では氏子たちによって盛大に行われます。

浅間系神社まとめ

全国各地に広がる浅間系神社は、富士山という日本最高峰かつ霊峰への信仰を背景に発展してきました。主祭神である木花咲耶姫命には様々なご利益があり、多くの参拝者が訪れます。また、それぞれの地域ごとに独自の伝統行事や祭典も行われており、日本文化と深い結びつきを持っています。

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