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白山系神社とは?

白山系神社とは

白山系神社とは、主に菊理媛尊(くくりひめのみこと)を御祭神とし、縁結びや開運、農業の守護などのご利益があることで広く信仰を集めている神社の系統です。白山信仰は、石川県・福井県・岐阜県にまたがる霊峰「白山」を中心に発展した山岳信仰で、日本三霊山の一つとしても知られています。

この系統の総本宮は石川県の白山比咩神社で、他にも代表的な神社としては平泉寺白山神社(福井県)長滝白山神社(岐阜県)などがあります。

目次

白山系神社とは

白山系神社は、古代から続く霊峰白山を中心とした信仰に基づく神社群です。白山信仰は農業や水源の守護、縁結びなど多岐にわたるご利益を持ち、特に北陸地方を中心に広がっています。全国には約3,000社もの白山神社が存在し、その多くが菊理媛尊を祀っています。

白山系神社の御祭神

多くの白山系神社では、以下の3柱の神々が御祭神として祀られています。

1. 菊理媛尊(くくりひめのみこと)

菊理媛尊は、日本書紀に登場する女神で、夫婦和合や縁結びの象徴とされています。彼女は伊邪那岐命と伊邪那美命の争いを仲裁したことから、「縁を結ぶ」力が強いとされ、多くの参拝者が良縁祈願に訪れます。

2. 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)

日本神話で国土を創造した創造神であり、菊理媛尊との関わりから白山信仰にも取り入れられました。伊邪那岐命は生命や再生を司る力強い存在として崇敬されています。

3. 伊邪那美命(いざなみのみこと)

伊邪那岐命と共に国土を生み出した女神であり、死後も黄泉の国で重要な役割を果たしています。彼女は生命と死を象徴し、その力が大地や自然との繋がりを強調しています。

白山系神社のご利益

白山系神社の主なご利益は次の3つです。

1. 縁結び

菊理媛尊が縁結びの女神として知られており、多くの参拝者が良縁や人間関係の改善を祈願します。特に恋愛成就や夫婦円満を願う人々から厚い信仰を集めています。

2. 農業守護

白山から流れ出る豊富な水が農業に大きな恩恵を与えているため、古代から農業守護の信仰があります。農作物の豊作や水源確保を願う農民たちからも崇められてきました。

3. 開運・厄除け

白山信仰は古来より開運や厄除けにも効果があるとされており、多くの参拝者が人生の転機や困難な時期に訪れます。特に新年や節目には多くの人々が参拝します。

白山系神社に伝わる逸話や伝説

白山信仰には多くの逸話や伝説があります。例えば、泰澄大師が霊峰白山で修行中に十一面観音菩薩の化身である九頭龍王が現れたという伝説があります。この九頭龍王は後に水源守護としても崇拝されるようになりました。また、「平家物語」などにも登場する平泉寺白山神社には、中世日本最大級の宗教都市として栄えた歴史があります。

白山系神社の総本宮と代表的な神社

神社名所在地特徴
白山比咩神社石川県総本宮として全国約3,000社の中心的存在。縁結びや開運で有名
平泉寺白山神社福井県中世日本最大級の宗教都市跡。苔むした境内が美しい
長滝白山神社岐阜県美濃地方における白山信仰の拠点

これら三つは「三馬場」として知られ、それぞれ加賀馬場(石川)、越前馬場(福井)、美濃馬場(岐阜)の拠点となっていました。

白山系神社の主な例祭や行事

行事名開催時期内容
おついたちまいり毎月1日無病息災・家内安全・商売繁盛などを祈願する月初めのお参り
白山比咩大神例大祭9月中旬白山市で行われる大規模なお祭り
神明・白山合同例祭10月第1日曜日山車巡行とともに行われる瑞浪市のお祭り

白山系神社まとめ

  • 総本宮: 石川県の白山比咩神社
  • 御祭神: 菊理媛尊、伊邪那岐命、伊邪那美命
  • ご利益: 縁結び、農業守護、開運・厄除け
  • 代表的な逸話: 泰澄大師による開祖伝説
  • 主な行事: おついたちまいり、例大祭
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