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賀茂系神社とは?

賀茂系神社とは

賀茂系神社とは、主に賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)玉依媛命(たまよりひめのみこと)などを祀る神社の系統で、古代豪族・賀茂氏に由来しています。これらの神々は、雷や水、農耕に関連する神として信仰されており、特に国家鎮護縁結び安産などのご利益があるとされています。賀茂系神社の総本宮は京都市の「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」と「下鴨神社(賀茂御祖神社)」で、これらは合わせて「賀茂社」と呼ばれています。

目次

賀茂系神社とは

賀茂系神社は、古代から続く賀茂氏の氏神を祀る神社群です。京都を中心に全国各地に分布しており、特に上賀茂神社と下鴨神社がその代表的な存在です。これらの神社は、平安時代以降、皇室や貴族から篤く信仰されてきました。

項目詳細
総本宮上賀茂神社(賀茂別雷神社)
代表的な神社上賀茂神社, 下鴨神社, 賀茂御祖(みおや)神社
御祭神賀茂別雷大神, 賀茂建角身命, 玉依媛命
主なご利益八方除け, 厄除け, 縁結び, 安産, 子授け
例祭・行事葵祭(5月15日), 月次祭, 御棚会
逸話・伝説丹塗矢伝説, 賀茂玉依比売命物語

賀茂系神社の御祭神

多くの賀茂系神社では、以下のような主な御祭神が祀られています。

1. 賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)

上賀茂神社の主祭神であり、雷を司る若き雷神です。玉依媛命が拾った丹塗矢から生まれたとされ、水や農耕の守護神としても信仰されています。

2. 玉依媛命(たまよりひめのみこと)

下鴨神社の主祭神であり、賀茂別雷命の母とされています。彼女は縁結びや安産のご利益がある女神として崇敬されています。

3. 賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)

玉依媛命の父であり、賀茂氏の祖先とされる神です。彼は初代天皇・神武天皇を導いた伝説があり、国家鎮護の守護者としても信仰されています。

賀茂系神社のご利益

賀茂系神社では、多様なご利益が信仰されています。主なものを以下に挙げます。

1. 国家鎮護

平安京遷都後、京都の守護として皇室から篤く信仰されました。特に上賀茂・下鴨両社は国家安泰を祈る重要な存在です。

2. 縁結び

玉依媛命が縁結びの女神として知られ、多くの参拝者が良縁を求めて訪れます。

3. 安産・子宝

玉依媛命が子供を授かった伝説から、安産や子宝祈願としても有名です。

4. 厄除け・八方除け

特に上賀茂神社では雷を司る賀茂別雷命が災厄を防ぐ力を持つとされ、多くの人々が厄除けや八方除けを願います。

賀茂系神社に伝わる逸話や伝説

  • 丹塗矢伝説: 玉依媛命が川で拾った丹塗矢から賀茂別雷命が生まれたという伝説があります。この矢は実際には雷を象徴しており、農耕や水に関連する信仰とも結びついています。
  • 葵祭: 平安時代から続く京都三大祭りの一つであり、「葵」を身につけた行列が京都市内を巡行します。この祭りは上賀茂・下鴨両社で行われます。

賀茂系神社の総本宮と代表的な神社

神社名所在地御祭神特徴・ご利益
上賀茂神社(賀茂別雷神社)京都市北区賀茂別雷命国家鎮護・厄除け
下鴨神社(賀茂御祖神社)京都市左京区玉依媛命・賀茂建角身命縁結び・安産
高鴨神社奈良県御所市阿治志貴高日子根命鴨一族発祥地

賀茂系神社の主な例祭や行事

  • 葵祭(あおいまつり): 毎年5月15日に行われる京都三大祭りの一つ。平安時代から続く格式高い祭りで、上賀茂・下鴨両社で盛大に執り行われます。
  • 競馬会(くらべうま): 上賀茂神社で行われる古式ゆかしい競馬儀式。5月5日に開催されます。
  • 御蔭祭(みかげまつり): 下鴨神社で行われる古代から続く祭りで、新しい生命力を祝う儀式です。

賀茂系神社まとめ

賀茂系神社は、日本古来から続く深い歴史と豊かな伝承を持つ重要な信仰拠点です。特に上賀茂・下鴨両社は平安京遷都後、国家鎮護と皇室守護として篤く崇敬されてきました。また、縁結びや安産など現代でも多くの人々に親しまれるご利益があります。

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