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熊野系神社とは?

熊野系神社とは

熊野系神社とは、主に熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に祀られる神々を信仰する神社の系統です。熊野信仰は古代から続く自然崇拝が基盤となり、平安時代以降、皇族や貴族の参詣によって広まりました。現在では全国に約2693社もの熊野神社が存在し、特に厄除けや縁結び、再生のご利益を求める人々に信仰されています。

総本宮は和歌山県にある熊野本宮大社で、その他にも代表的な神社として熊野速玉大社(和歌山県新宮市)、熊野那智大社(和歌山県那智勝浦町)、熊野大社(山形県南陽市)などがあります。

目次

熊野系神社の特徴

項目内容
御祭神熊野権現(熊野三所権現)
ご利益厄除け、縁結び、再生、交通安全
総本宮熊野本宮大社(和歌山県田辺市)
代表的な神社熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野大社(山形県)
主な信仰者層皇族・貴族から武士・庶民まで広範囲

熊野系神社の御祭神

多くの熊野系神社では、十二所権現または十三所権現と呼ばれる複数の神々が祀られています。以下に主要な御祭神を紹介します。

熊野夫須美大神(伊弉冉尊)

「むすひ」の力を持つ生命の女神であり、新しい命を生み出す力を象徴しています。縁結びや安産のご利益があります。

熊野速玉大神(伊弉諾尊)

勢いある魂の力を持つ生命の男神であり、決断力や再生の象徴です。厄除けや再出発のご利益があります。

家津御子大神(素盞嗚尊)

食物や豊穣を司る神で、人間生活に欠かせない食料を守護します。豊作祈願などのご利益があります。

熊野系神社のご利益

熊野系神社は多様なご利益があることで知られています。以下に代表的なご利益を紹介します。

厄除け

熊野速玉大神が持つ再生と浄化の力から、厄除けとして信仰されています。

縁結び

夫婦神である伊弉諾尊と伊弉冉尊を祀ることから、縁結びや夫婦和合のご利益が期待されています。

再生・決断

事解男命などが象徴する「再出発」や「決断」の力があり、新しいスタートを切る際に参拝されます。

熊野系神社に伝わる逸話や伝説

熊野信仰には多くの伝説がありますが、その中でも有名なのが「八咫烏」の伝説です。『古事記』や『日本書紀』によれば、八咫烏は初代天皇である神武天皇を道案内したとされ、そのため交通安全の守護としても信仰されています。

熊野系神社の総本宮と代表的な神社

熊野系神社の総本宮は和歌山県田辺市にある熊野本宮大社です。また、日本三大熊野として以下の三つが挙げられます:

  • 熊野本宮大社
  • 熊野速玉大社
  • 熊野那智大社

これら三つは「熊野三山」として知られ、それぞれ異なる特徴とご利益があります。また、日本各地にはこれら三山から勧請された多くの分霊が存在し、その数は約3000にも及びます。

熊野系神社の主な例祭や行事

行事名時期内容
歳旦祭1月1日新年を祝う祭りで、一年の繁栄と安全を祈願します。
大祓式6月30日一年半ばで罪穢れを祓い清める儀式です。
秋季例大祭10月第2日曜日神輿行列などが行われ、その年の豊作を感謝する重要な祭事です。
七五三祝祭11月15日前後子供たちの健康と成長を祈願する行事です。

熊野系神社まとめ

熊野系神社は、日本全国に広がり、多くの人々から強い信仰を集めています。その歴史は平安時代から続き、多様なご利益によって庶民から皇族まで幅広い層に支持されています。特に厄除けや縁結び、再生といった人生における重要な節目で訪れる人々が多く、その影響力は今なお強いものがあります。

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