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山神系神社とは?

山神系神社とは

山神系神社とは、主に山の神を祀る神社の系統であり、山岳信仰に基づく信仰が根付いています。山の神は、山や森林、鉱山など自然の恵みを司る神として崇敬されており、特に農業や林業、登山者などに信仰されています。山神系の総本宮は愛媛県今治市の大山祇神社であり、その他にも代表的な神社として日吉大社(滋賀県)、富士山本宮浅間大社(静岡県)、出羽三山神社(山形県)などがあります。

目次

山神系神社とは

項目内容
系統名山神系
御祭神大山祇神、大己貴命、木花開耶姫命など
ご利益五穀豊穣、安全祈願、安産祈願など
主な信仰者層農業従事者、林業従事者、登山者、鉱山労働者など
総本宮大山祇神社(愛媛県今治市)
代表的な神社日吉大社(滋賀県)、富士山本宮浅間大社(静岡県)、出羽三山神社(山形県)

山神系神社の御祭神

多くの山神系神社では、主に以下のような御祭神が祀られています。

大山祇神(おおやまつみのかみ)

大山祇神は、日本の古代から信仰されている「山の総元締め」とされる神です。伊邪那岐命と伊邪那美命の子であり、日本全国の「山」を司ります。特に農業や林業、漁業など自然と密接に関わる職業に従事する人々から厚く信仰されています。

木花開耶姫命(このはなさくやひめ)

木花開耶姫命は、大山祇神の娘であり、火と水を司る女神です。また、美しい桜の花が咲く様子に例えられることから「桜の女神」とも呼ばれます。安産や子育てを守護する女神としても知られています。

大己貴命(おおなむちのみこと)

大己貴命は、大国主命とも呼ばれ、日本各地で信仰されている豊穣と繁栄を司る重要な神です。特に農業や商売繁盛を願う人々から崇敬されており、多くの山岳信仰にも関わっています。

山神系神社のご利益

山神系神社には、多くのご利益があるとされています。その中でも代表的なものを以下に挙げます。

五穀豊穣

古来より、農業に従事する人々は、豊かな収穫を願って山の恵みを司る「山の神」に祈りを捧げてきました。春には田んぼに降りる田の神となり、秋には再び山へ帰るというサイクルが信じられており、この循環によって五穀豊穣がもたらされるとされています。

安全祈願

特に登山者や林業従事者は、「安全」を守るために山の神へ祈りを捧げます。険しい自然環境で働く人々にとって、無事帰還できることが何よりも重要であり、そのため安全祈願が重要視されています。

安産・子授け

木花開耶姫命が安産や子育てを守護する女神であることから、多くの女性が安産祈願や子授け祈願を行います。この信仰は全国各地で見られます。

山神系神社に伝わる逸話や伝説

  • 田の神と山の神:多くの地域では、春になると「田の神」が里へ降りてきて稲作を守護し、秋になると再び「山の神」として戻っていくという伝承があります。このサイクルは農業生活と密接に結びついています。
  • 女人禁制:一部地域では、「嫉妬深い女神」として女性が祭りの日に参加することを禁じられる風習もあります。

山神系神社の総本宮と代表的な神社

神社名所在地特徴・ご利益
大山祇神社愛媛県今治市全国の「大山祇」信仰の総本宮
日吉大社滋賀県大津市全国約3,800余りの日吉・日枝・八坂系列
富士山本宮浅間大社静岡県富士宮市富士信仰・安産・子授け

山神系神社の主な例祭や行事

  • 春祭り(田迎え祭):春には田んぼへ降りる田の神を迎えるためのお祭りが行われます。多くの場合、この時期には赤飯や団子などが供えられます。
  • 秋祭り(田送り祭):秋には収穫後、田んぼから帰る田の神を送り出すためのお祭りが行われ、その年の収穫への感謝が捧げられます。
  • 安全祈願祭:登山者や林業従事者によって、安全な作業を願うためのお祭りも広く行われています。

山神系まとめ

  • 御祭神:主に大山祇命、大己貴命、木花開耶姫命
  • ご利益:五穀豊穣、安全祈願、安産・子授け
  • 総本宮:愛媛県今治市「大山祇神社」
  • 代表的な例祭:春祭り(田迎え)、秋祭り(田送り)、安全祈願
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